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無残な現場に残ったフィルター
Date:2004/05/14 21:53
降り続く雨、雨、雨。激しい風と共に雨粒が窓に打ちつける。その様子を見ながら経済法の授業を受けていた。
「なんだ、この教室のあきっぷりは…」
周りを見回して思う。端的に言うと、ガラガラ。しかし、それも当然のこと。こんな日に出席もとらない授業に出てくる物好きは少ない。あるいは、すでに単位がそろっているかのどちらかだ。
ジメっとした空気の中、ねっとりとした授業をなんとか耐え抜いたとき、雨はやや小降りになっていた。まだ講義が残っていたが、開始までには相当時間がある。
「家に帰ろう、そしてたまった洗濯物をかたづけよう」
こう思ったのが運の尽きだった。
まだパラパラと雨は降り続いていた。が、折り畳み傘を出すほどでもない。そう判断して傘を差さず家まで帰る。
「よし、洗濯。」
着ていたシャツや、床に散らばったズボンやらを集め、洗濯機へ投入。洗剤をいれ、スイッチを押す。回り始める洗濯機。その音を聞き部屋に戻り、コーヒーをいれゼミ発表のレジュメをまとめ始めた。
………。
小一時間後。勉強のきりもいい。洗濯機から洗濯物をとるためカゴを持ち、部屋を出た。そして洗濯機のふたを開ける。しかしっ!!
「………なんじゃこりゃぁぁ(心の叫び)」
洗濯機一面に散らばる茶色のクズ。何だこれは。ひどい、これはあんまりだ。目を覆うばかりの惨状。
そして、白い筒。
「…え、何これ? もしかして、フィルター? …………タバコかぁぁぁぁ(心の叫び)」
はい、残念賞。
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