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ナックルは何故ゆれながら落ちるのか?

現代の魔球と言われる変化球のひとつ、ナックル。ネコのような手の形で、すなわち、親指と小指でボールを挟み、その他の3本は第1・第2関節を曲げ、ボールを握る。中3本の指の爪をボールに着ける、と言うことである。

投球時は曲げている指でボールを押し出す、といった風にリリースする。するとボールは不規則に揺れながら落ちる。バッターはおろか、キャッチャーでさえ非常に取り難い変化球である。

以上がナックルの簡単な説明である。それでは、なぜ、変化球のうちナックルがこのような複雑な軌道を描くのか。

それはボールに全く回転がかかっていないからである。


例えば右腕の投手が投げるスライダーを考えてみよう。⇒がボールの進行方向、→がボールの回転する向きである。ボールが進む様子を真上から見ると、次の図のようになる。(以降、上などの表現を使ったときは、この図上の位置を指すものとする)


 ←\
(   )   ⇒
 \→


このとき、空気はボールの進行方向と逆向き、右から左(←向き)へと流れていく。ということは、ボールの回転と伴って、ボールの上側では空気はより速く流れ、他方下側ではやや遅く流れることになる。

このとき、「流体の速度が増加すると圧力が下がる」という「ベルヌーイの定理」から、ボールの上側では空気の圧力が減り、下側では圧力が増す。よってボールは直線ではなく、徐々に上にあがっていく軌道を描くということになる。(ベルヌーイの定理に関してはこちら)


他の変化球も(ストレートも)同じ理屈である。では、ナックルはどうなのか?

そのまえに、全く回転が加わらず空気に流されているものを思い浮かべて欲しい。

すぐ思いつくのは「旗」ではないだろうか。

今度は、その旗に風が吹いている様子を想像してみよう。ピーンと真っ直ぐなっている姿を思い浮かべた人は、ほとんどいないだろう。多くは、風になびき、はためいている姿を想像したと思う。

ナックルも同じ理屈である。回転せず、両面に同じ量の空気が流れていく。このとき、ボールを通り過ぎた背後の空気が揺れる。その反作用でボールも揺れるのである。(上のイラスト)

その揺れは規則的に起こるのではなく、不規則に起こる。よって、ボール自体も不規則に変化するのこととなる。
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