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企業とコンプライアンス

コンプライアンス、浅田農園の一件や、三菱ふそうの一件でよく耳にするようになりました。しかし、その定義はまちまちで、直訳すれば「服従」「追従」という意味ですが、実際は「法令の遵守を含めた道徳・倫理などの社会規範の遵守」を指しているようです。

最近ではYahooの個人情報流出もあり、そういうプライバシーな情報を守る、という意味でも使われるようですが、元来は上にあげたものが正しいようです。

元来、と言いましたが、その言葉から分かるように、元はアメリカから来たもので、米国連邦企業量刑ガイドライン(原文はコチラ日本語はここのギリシャ数字の1の部分)というものが存在します。悪い言い方をすれば、アメリカで機運が高まったものをそのまま日本に持ってきた、ということでしょうか。

動機の部分はよく知りませんが、2000年にあった株主代表訴訟判決で、「取締役が積極的に法令順守を推進すべし、やっていないと問題が起こった場合、取締役の責任になるよ」という趣旨の判決が下されたので、「えらいこっちゃ」ということでそこから様々な企業が本腰を入れて取り組み始めたようです。

これに関することも、先にあげた日本製薬工業協会この部分に野村證券の株主代表訴訟や大和銀行の株主代表訴訟の判決の要約が書かれているので、参考にどうぞ。というか、非常に役に立ちます。目を通して損はないかと。


ぶっちゃけた話、取り組んでいると株価が上がるらしいです。環境への取り組みと一緒ですな。



で、コンプライアンスが出てきたのは、就職活動で大きな武器になるから。あまり多くの方が見ているブログではないですが、就活される方、特に法学部関連の方はぜひその企業がどのようなコンプライアンス・プログラムを設けているか調べ、「コンプラインスに関心がある」と言いましょう。ばかうけ間違いなし、ものすごい食いついてきます。

私の場合、
面接官(以下、面)「クラブ以外で何か最近取り組んでいることは?」
「はい。4年間法律を勉強してきた結果として、ひとつ外部の機関のテストを受けようと思い、ビジネス実務法務試験の2級取得に向けて勉強しています。外部の客観的な評価が分かる、ということもありますが、昨今問題となっているコンプライアンスに関して興味があり、…」
「(コンプライアンスと言ったとたん、2・3度うなずく面接官のオジマサ)」
「…社会の一員として働くからには、遵守すべき法律知識を身に付けることが大変重要だと認識し、そういう観点から先の試験はビジネス、いわゆる実務における法律の知識を身につけることができるので、現在力を入れて勉強しております」
「なるほど。我々としてもコンプライアンスは大変重要なものであると認識し、現在全社的に力を入れて取り組んでいるところです…」

とまあ、こういう感じでそのまま内定でした。ものすごい威力です。是非活用してください。
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